手織りを始めたい!そう思い立った方に向けて、手織りを始めるにあたって必要な道具をご紹介します。
「機料品」と呼ばれる手織り用品のおすすめの選び方や用意しておくべき個数もご紹介しますので、ぜひ参考になさってください。
目次
必ず必要な道具
・織り機
織りたいものによって適した織り機が変わってきますので、織りたい物のイメージが明確な場合は、織りたいものに合わせて織り機を選びましょう。
費用を抑えて簡単な手織りから初めてみたい方にはリジット機を、本格的に手織りをしたい方にはレバー式の卓上織り機や足踏み織り機をお勧めします。
・整経台
経糸を準備するために必要になります。
経糸を織り機にセットする(機かけする)際に必要な道具です。
巾は織り機に合わせて選びましょう。
・筬
経糸の密度を保ったまま緯糸を打ち込むための道具です。
主に40羽・50羽・60羽のものがあれば、糸や組織を問わず広い範囲の手織りを楽しむことができます。
巾は、お持ちの織り機の織巾に合わせて選びましょう。
緯糸を入れるための道具です。
板杼・ローラーシャトル、すくい杼などなど、様々な種類のものがあるので使いたい糸に合わせて用意しましょう。
板杼やラグシャトルなど、杼本体に緯糸を巻き付けておくタイプのものは、織巾と同程度から2/3程度の長さのものを選ぶと織りやすいです。
数は、織りたい布地の緯糸に使う糸の種類・色数と同じ本数は用意した方が良いでしょう。
あると便利な道具
・綜絖通し
綜絖に経糸を通すために使います。
・筬通し
筬に経糸を通すために使います。
かせくり器に綛糸をセットし、玉巻器で糸を玉に巻くために2つをセットにして使います。
綛は手作業で巻き取ることもできますが、玉巻き器とかせくり機とで巻いた方が格段に早く作業が進み、かつ糸を絡ませたり負担をかけてしまう事が減ります。
・玉管
糸を巻きつけておき、シャトルにセットして使う道具です。
丈夫な紙で作った筒などで代用可能ですが、玉管の方が巻きつけた糸が崩れてしまうことも防げて便利で安心です。
玉管に糸を巻きつけるための道具です。
手作業でもできますが、ボビンワインダーで巻いた方が格段に早く作業が進みます。
・房撚器
織り上がった布地をショールやブランケットなどに仕上げる際、両端に残った経糸を撚り合わせてフリンジするために使う道具です。
手作業でもフリンジは作れますが、房撚器を使った方が格段に早く作業が進み、フリンジごとに撚り加減が変わってしまうことも防げます。
織りたい組織・使いたい糸によっては必要になる道具
タイアップを変えたり、綜絖枠や踏み木を増やしたりなど、織り機の設定を変える際に使います。
また、織り機の組み立てにも使うため、ご自身で織り機を組み立てる場合には必須となります。
ペグには形の異なる「アンカーペグ」と「ストレートペグ」があり、多くの場合、システムコードと織り機のパーツを繋ぐためにアンカーペグが、システムコード同士で繋ぐためにストレートペグが使われます。
・木枠
生糸などの滑りやすい糸や、張りの強い糸を巻いておくための道具です。
そういった糸は玉に巻いてもほぐれてしまうため、木枠を使います。
・座繰機
木枠に糸を巻くための道具です。
木枠を使う必要のある糸を扱う場合には用意しておいた方が便利です。
織巾が縮んでしまうことを防ぐために使う道具、いわゆる伸子です。
織巾が縮みやすい糸や細い糸を使って織るときに使用すると便利です。
長さは、織るものの織巾に合わせて選びましょう。
いかがでしたか?
東京アートセンターは、お電話・メール・LINEにて機料品に関するご相談を承っておりますので、手織りの道具をお探しの方はぜひご連絡ください。
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